自閉症スペクトラムとは

自閉症スペクトラム(ASD)はアスペルガー症候群、高機能自閉症、広汎性発達障害などを包括した概念で、対人関係や他者の気持ちの推測力など、「心の理論の欠如」が主な原因とされます。
それによって、以下の障害が生じます。

1.社会性の障害
<例>
・集団参加への方法が分からず、孤立する。
・遊びのルールを理解できず、空気が読めない行動をする。
・グループ学習で協力しながら物事を進めることができない。
・クラスメイトと分かり合おうとせず、上手く友達関係が築けない。
・一方的な主張をしてしまう、反論するべきところでしない等、適切な自己主張ができない。

2.言語発達・コミュニケーション能力の障害
<例>
・自分のことを客観視できない。
・話を聞く態度が悪い、もしくは聞いているのか聞いていないのかわからないような態度を取る。
・相手にわかりやすい話し方ができず、会話が流暢に進まない。
・ボディランゲージやニュアンスがわからない。
・相手の立場や気持ちがわからず、冗談を真に受けたり、不適切な言動をしてしまう。

3.想像力・柔軟性の障害
<例>
・良くも悪くもこだわりが強く、特定のことに深い興味を示す。
・興味の幅が狭く、興味がないことに大して極端に消極的になる。
・パターン化されたことを好み、変化に対応できない。
・他の人が何とも思わないようなことに過敏に反応してしまう。
・過去のことにずっとこだわってしまう。

このような特性を持つため、ASDを抱えるお子さんは学校生活という「社会的行動」「コミュニケーション能力」「柔軟性」が求められる場で軋轢が生じやすいです。
そして、この軋轢はお子さんを孤立させ、「イジメ」につながる可能性があります。

発見が遅れると大きくお子さんの自尊心を傷つけてしまう恐れがありますので、少しでも疑いがある場合は発達相談センターや専門医に相談することをお勧めします。

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