公立中高一貫校・過去問対策コーチング

※今回は都立白鴎高等学校付属中学校を取り上げています。

白鴎高等学校付属中学校・適性検査2

試験時間:45分
満点:100点
問題難易度:D~E(高い順にA・B・C・D・Eの5段階)

適性検査2・過去問傾向分析
白鴎付属中学の適性検査2については、試験時間45分に対し、設問数が30問前後と多く、またほとんどが適語記入や記述式の問題となっています。
そのため、スピーディーに解答していくことが求められます。
問題形式としては、ある家族が都内を巡るストーリー仕立てとなっており、問題文や資料、地図、図形を読み取りながら、4科目の問いに答えていく総合問題となっています。
最も重要となるのは国語です。
上記の通り、読解力が前提となった問題のつくりになっているため、国語の力がなければ問題に手がでません。
また読解力はもちろんのこと、漢字・部首・熟語などの基本的な知識についても問われます。
加えて公立中高一貫校の問題は、科目ごとに完全に分離されておらず、他の科目との複合問題が出されるという特徴があります。
具体的には算数の条件整理の問題と熟語・部首と組み合わせの概念が合わさった複合問題が出たり、平成19年には鳥の特徴を短歌で表現させるといった非常にユニークな問題も出され、国語の総合力が問われます。
算数については小数・分数を絡めた四則計算や計算の工夫が必要なもの、平面・立体図形、速さ、場合の数・規則性といった数の性質などの単元から出題されます。
社会については地図や資料をもとに地域の地理、産業などについて問われ、理科については資料を読み取らせながら、気象や身近な自然環境などの知識を求められるなど単なる暗記では対応できない形式となっています。

過去問対策コーチング
白鴎付属中の合格目安は80%です!
攻略のポイントは「読解力」と「バランスの取れた知識」です。
まずは読解力の養成です。
読解については普段から本だけでなく、教科書の文章や新聞、雑誌などに慣れ親しむ習慣をつけてください。
そして普段の学習の中から「指示語の理解」「接続詞の理解」「意味段落分け」などのポイントを押さえた学習を行ってください。
また小説・物語文については上記のポイントに加え、「登場人物の整理」「場面の変化(時間、場所、人の移動など)」「会話文(台詞)」の練習も追加し、技術に裏打ちされた正確な読解力を身につけてましょう。
その上で、各教科の基礎をまんべんなく、固めていきましょう。
一般的な公立中高一貫用のテキストは問題数が少ないケースがほとんどです。
出来れば私立中学受験生が使う基礎トレ用のテキストを用意し、復習用のテキストとして使用しましょう。
また、普段から資料や図などに触れるように心がけてください。
科目別にみていくと「算数」については計算力は必要不可欠です。
日々基礎トレをルーチンワークとし、基礎力を固めましょう。
また、平面・立体図形、速さ、場合の数・規則性といった数の性質、様々な角度から考える習慣をつけ、思考力を養いましょう。
「国語」については上記の読解の練習に加え、漢字、語句などの知識問題も確実に押さえてください。
「社会」については普段から白地図や資料、グラフを使い、「理科」については動植物の観察や天体観測など、自然と直接触れ合う学習も行いましょう。
理科・社会は単なる暗記科目と捉えるのではなく、一つのことがらを覚えるにしても 「内容の意味づけ」「相互の関連づけ」「知っている知識との関連づけ」などの関連学習を行い、知識を有機的に使えるようにトレーニングしてください。

※適性検査1の対策は割愛させていただきます。