1内申点について
内申点は、中学2年と中学3年の9教科の成績を5段階評定で点数化し、135点満点となります。(中学3年の成績は2倍されます)
ただし、各高校の判断で3教科以内、各2倍の範囲で傾斜配点をつけることができます。
2推薦入試について
神奈川県の高校入試にはいわゆる「推薦入試」がありません。 全ての受験生に学力検査が課されます。
3一般入試について
神奈川県の高校入試では、平成25年度入試から従来の「前期選抜」「後期選抜」を一体化し、「共通選抜」という受験者全員が「学力検査」と「面接」を受けるシンプルな入試制度となりました。(学校によっては共通選抜に加えて、「特色検査」を実施する場合があります。 特色検査は、「実技検査」「自己表現検査」の2種類です。)
また、学力検査を行わず、内申書の内容、面接などの結果で総合的に選考するクリエイティブスクール(田奈、釜利谷、大楠)もあります。
※独自入試は入試制度の変更に伴い、廃止されました。
4高校入試過去問傾向分析と対策コーチング
数学
神奈川県立高校入試・数学の特徴は、問題難易度があまり高くないという特徴があります。
したがって、上位校を目指す生徒にとっては、ミスが許されない問題といえます。
問題構成としては、大問1は計算問題、大問2は小問集合問題となっており、四則計算、文字式、一次方程式、二次方程式、連立方程式、関数、平面図形等から基本問題がバランス良く出題されます。
この序盤の2題で全体の4割を占めるため、ミスは許されません。各単元の基本事項をきちんと復習し、定着させることが必要となります。
大問3〜5は関数、速さ、確率が出題されます。
関数の問題は放物線と直線のグラフをもとに一次関数、二次関数の知識が問われるだけでなく、三角形・比との複合問題も出されます。上位校を目指すのであれば、標準~応用レベルの関数まで押さえましょう。
速さは図形との複合問題、確率も込み入った問題が出題されるため、上位校を狙うのであれば、過去問をやり込み、この2題で確実に得点できるようにすることが必要です。
大問6は立体図形の問題、大問7は図形の証明問題が出題され、図形問題が続きます。
ここでは二点間の距離、面積・体積の求積問題、角度、相似や合同の証明など標準~応用レベルまで幅広く出題されます。図形の総合力が問われますので、知識を覚えるだけでなく、自由自在に使えるまで様々なパターンの問題をやり込む必要があります。
英語
神奈川県立高校入試・英語の特徴は、後半に長文読解問題が3題出題されることです。
ただし、長文読解問題が多く出題されるといっても、解答形式は空所補充問題や選択式となっていて(英作文は出題されない)、問題難易度はあまり高くありません。
基本的な構成は、大問1はリスニング、大問2、大問3、大問4は語彙・文法問題、大問5は短い対話文、大問6〜8は長文読解となっています。
リスニングは「内容を5W1Hで整理していくこと」と「質問に対する適切な答え方」というポイントを押さえる練習を積みましょう。
読解問題は文法の理解と語彙力が問われますが、特に英単語については丸暗記型の学習では長文読解には役に立ちません。英単語は必ず短い文章に絡めて覚え、生きた言葉を覚えましょう。
文法については、基本的な文法がまとめられたテキストを一冊通せば十分です。ただし、上位校を狙う生徒については、各分野の穴がなくなるまで、復習を徹底しましょう。
国語
神奈川県立高校入試・国語の特徴は文章量が多いという特徴はありますが、ほとんどが選択式の問題のため(記述は1題しか出題されない)、難易度は決して高くありません。
問題構成は、大問1では漢字・文法などの知識問題、大問2は古文、大問3は小説・物語文、大問4は論説・説明文からの出題というオーソドックスなものとなっています。
国語では読書量が問われるわけではなく、読み方の良し悪しが問われます。
ですから「指示語の把握」「接続詞の理解」「意味段落分け」「登場人物と台詞の整理」「場面の変わり目の把握」など読解のテクニックを押さえた練習を積みましょう。
毎年1題出される記述問題の対策としては、書き出しと添削によって記述力の向上を図ってください。
※平成25年度の入試制度の変更により、漢字や用語を一語で答える単純な記述問題は減り、ある程度の文章をしっかりと書かせる形式の記述問題(数学の完全証明や英語のリスニングの要約など)が増加しました。従来の試験より「思考力、判断力、表現力等」を測る入試へ変化しつつあります。